2010.06.03雑草軍団から学ぶものは…
今春の東京六大学リーグは慶応大学の優勝で幕を閉じた。監督の江藤省三氏は元プロ選手で、昨年の秋から監督に就いた。慶応の選手たちは元プロ選手の監督から、高いレベルの技術や戦術とやらを教えてもらえると思っていたと言いう。
しかし、元プロ監督は野手陣には1日500スイング、休日前には1000スイングを超える素振りを課した。ノックではなく、転がしたボールを基本に忠実な姿勢で捕るというような地味で長い練習を繰り返した。「素振り」「ゴロ捕り」という基本練習の繰り返し。
「最近の選手は、『楽しめ』というと誤解する。本来は優勝を目指して苦しい練習を積み、高いレベルで戦えるようになってから初めてエンジョイ。楽しんでいるだけじゃ絶対に勝てない」というのが元プロ監督の根底にあるそうだ。勝つためには苦しい練習が必要で、その先にエンジョイがある。「楽しんでいるだけじゃ絶対に勝てない」いいな…この言葉。今度使わせてもらおう…。
この信念に鍛え上げられた雑草軍団が、エリートプロ予備校の早稲田大学を破っての優勝。アマチュア野球は下馬評が高いから勝つ訳じゃない。無名のチームが、ガチガチの本命を破るこの痛快さはたまらない。
確かに慶応選手のスイングはシャープで早かった。1日500本の素振りから生まれた賜物なんだろう。基礎練習の徹底があってこその実践。肝に銘じます…。