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2018.04.04酒田市斎場見学会と針生承一氏と区切りの決意

新たに完成した酒田市斎場。設計者の建築家・針生承一氏を招いての見学会に3月23、24日参加した。主催は山形県建築士会酒田支部。

見学会前日の23日夜は、針生氏の作品上映会と懇親会が開催された。上映会から針生節が炸裂する。

「私は設計入札には絶対参加しない。」「やった仕事は全てコンペ、プロポーザルで勝ち取ったもの。」「酒田の松林は素晴らしい。本間様は偉大だ。」等々…。

私も設計入札には異を唱える一人。建築設計はクリエイティブな領域、安いこと=良い建築設計ができることではないと思っている。

氏と考え方が一致する部分が多かった私は、懇親会で針生氏の真ん前に陣取った。氏の独立前後の話や設計思想をふんだんに聞きたかったのだ。

氏が帰るまで真ん前の席でストーカーのように建築話を引き出した。個人的に充実した懇親会であった。

そして見学会の24日。針生氏とスタッフの説明に耳を傾けながら、素材や納まり、設計主旨を実際に確認。普段は絶対には入れないスタッフヤードにも立ち入る。

こんな設計をしたい。したいではなくやれるはずだ。忙しさを理由にこなす設計になってなかったか?もっともっと建築に対するしつこさが有ればやれるはず。そう思って帰路に着く。

独立後は住宅を中心とした木造小規模建築の設計活動がほとんどであった私が、昨年とある設計で久しぶりに鉄骨造の事務所ビルをやらせて頂いた。

そのことで昔の感覚を思い出し、木造も面白いが鉄骨造、コンクリート造(RC造)もまた昔のようにやってみたいという気持ちが湧き出てきた。

そこへ斎場見学会と針生氏との建築談義でその気持ちが一段と強くなった。

木造の小規模建築だけでなく鉄骨、RCの公共施設や大規模建築への再チャレンジ。

今年で事務所設立10周年。一つの区切りを迎える年度初頭に、一方に舵を切るのではなく全ての建築に向かうことを決意した。

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