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2015.05.27適正価格って何だろう。

先週、東京時代の先輩が酒田を訪れた。入札に参加するためである。

彼は今現在、東北担当としての肩書きを持って東北地方を駆けずり回っている。そんな巡り合わせで、ここ1年ぐらい連絡を取り合っているという訳だ。

入札の結果を昼ご飯を一緒にしながら聞き入った。結果は他社に落札が決定したとのことで、彼、元事務所との協業は叶わなかった。

そんなことより落札業者の金額を聞いて唖然とした。予定価格の10分の1を切る落札価格。金額、採算云々ではなく、この仕事を取りたかったという現れだが、100万円にも満たない金額での落札は予想をはるかに超えていた。

我々の仕事は仕入れもなく、人件費が9割以上を占めると言ってもいい。商品というものはアイディアやノウハウだったりする。そこに値段を付けるのも難しいことで、そもそもそんな仕事を入札で決めること自体も釈然としないところもある。

入札は安い値段を入れたところが仕事を得るシステム。値段を付けること自体難しい職業で、安いことが一番となる入札。そこで今回の有り得ないような落札金額。

一体、我々建築家というこの職業、適正価格ってどうやってはじき出せばいいのか。一つの案件に対して、採算の取れる価格って一体いくらなのだろう。考えさせられる先週末であった。

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