2016.12.16神明の二世帯住宅現場日記161215
12月に入って大詰めの段階を迎えていた神明の二世帯住宅。仕上工事も先週でほぼ完了し後は引渡しを待つばかりとなった。
この日は市役所に完了申請を提出。その足で現場に寄ると設備屋さんが最終のエアコン設置を行っている。
この敷地に初めて調査に来たのは昨年の暑くなって来た時期だった。
車1台やっと通れる狭い路地と一方は人と自転車がすれ違うのがやっとの路地に囲まれた敷地。車社会の一地方都市でそんな路地裏空間に住宅を設計するという命題を頂いた。しかも二世帯住宅。
どこまでを共用エリアにするかで最初の提案は3案作成。クライアントの選択は3つの中で一番共用エリアの領域が広い案。
そしてコンパクトに40坪にまとめたシンプルな計画が粛々と進行するのだった。
補助金の審査結果が長引くという想定外のこともあったが、初めての現地調査から約1年半。
もうすぐクライアントの夢が実現する訳だが、私にとっては育ててきた娘を嫁に出す感覚。
今度はこの二世帯住宅を育てるのはクライアントの番となる。良妻賢母といわれることを祈るばかりである。