2012.05.23温と暖
1年の中で一番温暖な季節になりました。「温暖」。「温」と「暖」てどう違うんだろうとふと思いました。どちらも「あたたかい」という意味で使いますが、私の私見では温度だけでいうと温<暖の様な気がします。真意はいかに…。
「温」の字は水を表すサンズイが左側にあり、右側には「ふたをうつ伏せて、皿の中に物を入れたさまを描いた象形文字」。
熱が発散せぬよう、中に熱気をこもらせること。むっとあたたかいこと」だそうで、温かいは「心や顔色が穏やかでやさしいさま」をあらわします。広辞苑など辞書では字の読みと意味はこんな感じです。
また、「温」にはおだやかなこと、やさしいこと、なごやかなこと、例えば「温和・温厚・温情」。たいせつにすること、「温存」。復習すること、さらうこと「温故知新・温習」と単なる温度には関係のない意味があることに注目です。
「暖」の漢字の構成はというと、「日」にゆるやかという意味の「爰」を加え、日ざしがやわらかである状態を表す字となる。温度に関係のないおだやかなこと、やさしいこと、なごやかなこと、大切にすること、復習することなどは、「温」のほうだけで「暖」にはないのだ。
温はサンズイで水に関係がありそう。人間も動・植物も皆水分のかたまり。その人間が体の一部(心も含む)で)触って感じるのが「温かい・冷たい・熱い」。暖は日(お日様、太陽)や火が絡み、間に空気が介在していて人間が触らないで全体として感じるのが「暖かい・寒い・暑い」である。こんな考え方いかがでしょうか
では最後に、「温」と「暖」ではどちらが温度が高いのか。これは上記の内容からは結論が導くことができませんでした。皆さんは、どう思いますか。