2016.10.04最高の二世帯住宅を創るための鉄則-各々の理由とその背景
少子化が進み若い世代では夫が家事をする時代となった。人生50年と言われたのはもはや昔のことで、親世代は定年後の生活も充実し長生きする時代。
それに伴って、夫婦+子供2人の家族構成が崩れ、夫婦2人、1人住まいと世帯のモデルが崩れてきている。
そんな中、二世帯住宅が増えて来ている。大震災後、人と人のつながり、家族の絆が見直されてきたことも根底にあるのだろう。
しかしながら、これまで自由気ままに暮らしてきた子世帯が、親世帯と一緒に住むとなると心配事が多々あるはず。習慣の違い、感覚の違いがある親世帯と上手くやっていけるのか…。
親はいつの間にか老い、身体は衰弱し介護が必要になることも考えなくてはならなくなる…。親子互いの違いを理解しながら、一緒に暮らしていく方法を模索することは喫緊の課題と言えよう。
二世帯住宅を建てる理由は親世帯、子世帯各々に理由がある。
親世帯としては、先祖代々の土地を守って生きたい、老後の面倒を見て欲しい、孫と一緒に暮らしたい、家を建て替えたいまたは改修したいが住宅ローンが組めない等であろう。
子世帯としては、土地が無く買うのも大変、土地に当てる費用を建物に回したい、親からの援助を受け資金面で楽をしたい、共働きで親から子供の面倒を見て欲しい、高齢の親が心配等々。
二世帯住宅という選択肢は、経済状況において子世帯の後押しになるのは言うまでもない。二世帯住宅は親と子と孫の橋渡し役となる器と言えるのである。
~つづく~
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