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2016.01.19最後に乗せる大きな数字

昨年の10月中頃から計画を進めている住宅2件。同じようなスケジュールで進んでいるが、年を越して基本設計がほぼ決まりこれから実施設計へと推移する。

2件とも基本設計完了時に工事概算金額を算出してクライアントに提示したのだが、やはり消費税は重くのしかかる。相変わらず建材の単価や、職人の賃金は震災以来下がる傾向は感じられず、高値安定といった感は否めない。

これが来年の4月に8%から10%に消費増税が敢行されるとなると、ことさらに消費税の存在感が際立ってくることは歴然としている。

私の携わっている住宅の仕事は2,000万代後半から3,000万台がほとんどであるが、消費税が10%になれば200数十万から300数十万上乗せされる訳だ。

クライアントの希望価格は消費税込みの全体金額が物差しであるので、その分仕上がりの完成品も税の分だけグレードダウンなのか、規模縮小なのかが反映されると判断していいだろう。

我々建築家が頭を捻って工事金額を低くする工夫も、増税される消費税に飲み込まれてしまう。そんな作業をしながら、因果な商売だと感じるのは建築家だけではあるまい…。

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