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2013.06.21悔しさだけが残った。

悔しさだけが残った…。昨日のコンフェデ杯、日本VSイタリア戦。序盤からアグレッシブに仕掛ける日本代表に、様子を伺い受けて立ってるかのようなイタリア。先のブラジル戦で何もできなかった日本代表が、イタリア代表相手に一歩も引けを取らない。と言うより、押しているゲーム展開。

前半21分に、GK川島のキックが前線に蹴り込まれる。相手DFのバックパスが短くなったところを岡崎が果敢にボールを追った。GKブフォンが飛び出しクリアしたかに思われたが、岡崎を倒したということでPKを得る。

これを本田が冷静に決める。GKブフォンは、先のオーストラリア戦で本田がど真ん中にPKを決めたデータが頭にあったのか、本田が蹴るまでコースを決めずにゴール中央に構えていた。それをあざ笑うかのようにゴール隅にボールは転がった。1-0。

リードしても手綱を緩めない日本。前半33分には芸術的なボレーシュートを、ゴール前の混戦から今度は香川が決める。2-0。今までどちらかと言うと、日本代表では自我を押し殺していた香川真司。この日ばかりは、ゴールへの自意識が全面に漂っていた。これまでの優等生のプレーではなく、癖のあるやんちゃなガキ大将のような感じだった。日本国民はこの香川真司を待っていたに違いない。

しかしだ…。前半41分にピルロのコーナーキックからデ・ロッシに決められ前半終了。この場面、ピルロが上手かった。CKを蹴るほとんどの選手が、自分でボールをセットし狙いを定めてけるのに対し、この時のピルロは自分でボールに触ることなく、ものの数秒も経たないうちに蹴った。日本の守りは予想外の行動に準備ができておらず相手をマークしきれなかった。集中力の欠如か…。

後半が始まり、イタリアが攻勢を掛けてくるのは分かっていたはずだ。その後半5分に、吉田麻也がミスをしてしまった。ゴールラインで、ボールを出すのか、クリアするのか。身体を入れてボールを出そうとしたが、ジャッケリーニに身体を入れ替えられて内田のOGに繋げられた。この1点が痛かった…。2-2。

その後は不可解なPKから失点。2-3。遠藤のFKから岡崎がドンピシャで頭で合わせ3-3。前戦から中2日で足が止まったイタリアDF相手に猛攻を仕掛ける日本。岡崎のシュートはポストに嫌われ、香川のヘッドもバーを越える。押しに押しす日本だったが、1本のカウンターで沈むのである…。

後半41分、デ・ロッシが後ろから走り込んだマルキージオにスルーパス。抜け出したマルキージオが折り返すと、中央でフリーになったジョビンコが押し込み、イタリアが再び勝ち越し、日本船は大海原に沈んでしまった。3-4で試合終了。

勝ちに値するプレーを見せたのは日本だったかもしれない。攻撃陣だけはと言った方がいいだろうか。最後の砦の守備陣が2戦7失点ではやりきれない。集中力の欠如、自ら犯したミスでの失点。ワールドクラスのチームは相手のミスをゴールに結びつける。この差が世界ランキング1ケタと30位前後の差なのであろう。

もうひとつ、ザックJAPANにオプションが欲しい。それはサブ選手の使い方だ。窮地に立った時の交代選手のオプション。高さなのか走り回るのか。高さ目的に投入したハーフナーも機能してなかったように思える。

まだワールドカップまで1年ある。このギャップを是非とも埋めてもらいたいものだ。

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