世界に一つだけの快適空間を

MENU

Blog

2016.02.12建築家の流儀-5

さて、今まで設計作業の流れを書いて来たが、ここで少し消費税の話をしてみよう。

予定では来年2017年の4月に消費税が10%ととなる。家を建てることは長い時間を要する訳であるが、来年の4月までに家が完成していれば、今現在の消費税8%で済むことは勿論のこと。

家づくりは設計で5~6ヶ月、工事でも5~6ヶ月必要なので、設計を始めてから完成まで1年の歳月を要する。ということは…逆算すると今年の4月から家づくりに取り掛かれば来年の3月には完成できることとなる。

そんなにうかうかしていられない…。

そして住宅の場合、消費増税の経過措置というものもある。来年の3月までに工事が終わらなくても、今年の9月中に工事契約を交わしてしまえば、完成が来年の4月以降でも消費税は8%のままというルール。これが経過措置。

そうなると、ハウスメーカーや設計施工の工務店が契約を早くしましょうと営業をかけてくることは必至。しかし、こだわりの家を建てたいのであれば、この口車に乗ることは避けたいもの。

何も中身が決まっていない薄っぺらな状態で契約をしてしまうのは危険。工事が始まってから、契約内容にあれは入ってない、これも入っていないと追加工事の山になり、終わってみれば追加で何百万も請求書が来るということになる。

ちょっと騙された感情が残ってしまう。2%のUP分に目がくらんで、数百万損した…とはなって欲しくない。やはりキチンと設計の内容をつめることはやらないといけないのだ。

とすると…設計に5~6ヶ月必要なので、家づくりを考えてる人は結局、今年の4月ぐらいから設計に取り掛からなくてはならないということである。

以前の消費増税のときのように、駆け込み需要がまた来ると思っていて間違いない。そろそろ家を建てる・建てようと思ってる人は、雪解けと同時に重かった腰を上げる必要があるというのが結論…。

~つづく~

ページトップへ