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2024.01.10建築家の流儀-4

ハウスメーカーや設計施工一貫の工務店などに家づくりを依頼すると、他社との比較はできるがその比較が比較にならないのです。

そもそも設計施工の場合、各社が思い描いた違う計画図面での見積となる為、金額だけでの判断にはならないからです。

案と金額、施工業者の腕前等々から比較しなければいけません。

そうなると比較のファクターが多くなり明白に比較をすることが困難。いい案だと思っても、他社が同じ案で安くできるかもしれない…。

建築家に依頼すれば、半年かけて打合せしてきた理想の一案で見積書が出てきます。

そうなれば比較のファクターは金額のみ。単純明快。建築家が推薦した施工業者であれば腕前は間違いはありません。

数社からの見積が提出されると、査定という作業に入ります。見積書の内容(数量、金額)が適正かどうかをチェックする作業です。

私の場合、提出された全ての見積書を査定することは無く、提出された中で一番安かった見積書を査定することにしています。

この査定という作業、一般の人にはまずできません。

一般の人が材料の一つ一つが高いか安いか判断するのは不可能。我々は今までやって来たデータがあるので、数量や金額の比較が可能。材料一枚からチェックします。

査定が済んだ時には、建物のグレードを落さず数百万円金額が下ることも多々。

あとは安い見積書を提示した施工業者とネゴ交渉。

ネゴ交渉した金額でも予算オーバーであることが多いので、ここからは減額案の提示と採否の判断をクライアントと協議に入ります。

協議の結果、金額が合意に達すれば工事契約となる流れになります。

ここまでくれば設計作業はほぼ終了。約半年の年月をかけた設計から、後は工事の着工を待つばかりです。

~つづく~

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