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2013.07.17今年も一つの夏が終わりました…。

12日に開幕した第95回全国高等学校野球選手権記念山形大会。俗に言う夏の甲子園予選だ。負ければ3年生は引退のこの大会。我が母校、酒田東は13日に1回戦を戦い、難なく8-0(7回コールド)で初戦を飾った。そして迎えた15日の2回戦。相手は新庄東。酒田東スタンドには、全校応援という力強い味方もいる。もうやるしかない。

両校ともベストメンバー。新庄東1回表の先頭バッターはドン詰まりの何でもないショートゴロ。慌てたショートが悪送球でランナーを許してしまう酒田東。嫌な予感…。その予感は的中する。2番に四球、3番に送りバントで1死2、3塁で4番を迎えた。痛烈な当たりが1塁頭上を越えライト線に転がった。1点を先制される…。後続を何とか抑え初回に1失点。

早めに追いつきたい酒田東だったが、相手の左投手のストレートと変化球のコンビネーションになかなかチャンスを作れない。3回表の新庄東、先頭バッターの1塁後方のファールフライを1塁手と2塁手が譲り合いファールにしてしまう…。またも嫌な予感…。そのバッターにヒット打たれ、バントの後にタイムリーヒットを打たれた…。相手に2点目が入る。なおも、4番に回り、フラフラと打ち取ったと思った当たりが1塁とライトの間に落ちて3点目。0-3とビハインド。

中盤はこう着状態。目の覚めるような一撃が欲しい酒田東。そうすれば、押せ押せで乗ってくるのだが…。迎えた7回裏の攻撃。久しぶりに先頭バッターがヒットで塁に出る。続くバッターの当たりは目の覚めるようなライナーが左中間に飛んだ。左中間を深々と破る3塁打にスタンドは最高潮。1塁ランナーが悠々帰り、1-3でなおも無死3塁。しかし、痛烈なセカンドゴロ、三振、サードライナーで1点止まり。

試合は1-3のまま、9回裏酒田東の攻撃を残すのみとなった。4番のショートゴロを今度は相手ショートが悪送球。ワイルドピッチで2塁に進む。5番が三振に倒れるも、迎えるバッターは先程3塁打を放った6番バッター。期待が高まる中、今度はライトに大きな飛球。ライトの頭上を越えた。またも3塁打で1点差に詰め寄りなおも1死3塁。

ここでベンチは動き代打攻勢に出た。長打力を買われベンチに入っていた1年生を代打に器用。最低でも外野フライは打ってくれるであろうとベンチ、スタンドも皆そう思っていた。ベンチの指示通りだろう、初球から振りに行った。打球は敢え無くピッチャーの前に転がった。3塁ランナー帰れず…。

そして、また代打を送る。打撃の調子を落とし、ベンチでくすぶっていた2年生が起用された。本調子ならば中軸で使われている選手。俄然スタンドは盛り上がる。相手左投手の球をうまく合わせたが、打球はサード真正面。確実にゴロをさばき、丁寧に1塁に送球。バッターランナーは1塁にヘッドスライディングするも及ばず…。

2013年酒田東野球部の夏は終わった…。グランドとベンチ内に3年生の涙と嗚咽だけが虚しく残った…。そして自分も18のあの夏の記憶が蘇った…。まだ彼らは人生のスタート地点に立ったばかり。これからの人生で勝者になろう。前を向け、酒東ナイン。そしてありがとう。

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