2013.04.03デビューは23年前
一昨日は4月1日月曜日。新年度の始まりの日。思い起こせば23年前、大学を卒業した田舎者の私は、初めて東京という大都会での生活をスタートさせた。
大学に入り一人暮らしを始めたが、気候も風土も出身地とほぼ同じ新潟だったので、大学時代はそんなに違和感なくすんなり溶け込めた。同じ高校の友達もいっぱい居たし、親元から離れた解放感も有った…。でも、23年前は違った。周りは誰も知らない、異国の地とでも言うべきか…アウェー…そんな感じすらあった。
入社した設計事務所は都内のどまんなか。どのくらい通勤時間がかかるか、前日の3月31日に実際に会社の前まで行ってみたりした。満員電車に慣れるのには相当時間がかかった。新入社員は皆で19名。全社員が揃ってる入社式で、自己紹介をしてから1週間の研修に入った。研修といっても偉い方の話を聞くのがほとんど。新米には眠かった…。
研修の夜になると、同期と幾度となく酒を酌み交わし、すぐに意気投合。しかし、一地方から出て来た私にとっては懐事情が気になったことも事実。私以外の同期18人は皆何となく大人に見えた。私自身が一番小さく感じたのは、田舎者が持つ一種のコンプレックスかもしれない。
この同期と共に生活した東京都千代田区での11年半。ここに私の建築人生の第一歩がある。私の建築マインドを育ててくれた源は、東京都千代田区九段南にある。