2015.06.19ストライクゾーンまでは…
見積書が上がってきた某プロジェクト。この仕事をして25年、自慢じゃないが予算内ドンピシャで見積書が提示されたことは未だかつて一度もない。我々にしてみれば日常の光景だが、クライアントにとって見ればドンピシャを期待してることだろう。
ここから予算に近づけるべく見積書の内容チェック、査定と減額案の作成である。
設計施工のビルダーはこんなことはしない。何故なら、全ての作業が身内(自社内)であるため、自分たちの利益を自分たちで下げることなどする訳がない。
クライアントの代理人という立場の我々は違う。専門的で第三者的な見地から、いかにクライアントに安くていい品質のものを提供してもらうためのお手伝いをしている。見積書のチェック、査定も我々の手腕の発揮どころだ。
これが設計施工なら、何処が適正価格なのか誰もチェックしないままに建築が作られてしまう。
さて、今回の見積書のチェック、査定で当初の見積金額からある程度適正価格が見えてきた。そして見積書を提示した施工会社にネゴ。
目標としていた数字は見えてきた。あと一息、今度は減額案の作成をしネゴした見積金額に加味してクライアントに提示という流れになる。
この過程を数字に表したもので打合せすると、大体のクライアントは我々の存在価値を再認識してくれる。
もう一踏ん張り。クライアントのドンピシャ通りではなくとも、ストライクゾーンギリギリには持っていきたいものだ。