2013.04.25えっ、7回制?
国際野球連盟(IBAF)と国際ソフトボール連盟(ISF)が「世界野球ソフトボール連盟」(WBSC)なる組織を立ち上げ、五輪復帰に向け動き始めた。五輪に野球とソフトボールが姿を消したのが先のロンドン五輪。野球やソフトボールの世界的競技人口の少なさと、試合時間が長すぎると言うのがその理由だった。
その試合時間の問題から、今こんなことが起ころうとしている。「五輪では9回制ではなく7回制も検討する」とルールの抜本的な見直しに議論が発展している。
ちょっと待ってもらいたい。9回制は公認野球規則にも明記されている野球の根幹である。それを、いくらIOC側から試合時間短縮の要請があるとはいえ、それは無いでしょう…。これはユニホームの変更などより、はるかに重要な問題である。
ルール無視もいいところだが、もっといい案は無かったのだろうか。短絡で稚拙すぎやしないだろうか。IOCともあろう団体が…。この辺にも野球軽視の風潮を感じざるを得ない。変えるなら変えるで、もっと魅力的で、野球の価値が向上する様な案は無かったのか。時間短縮には大いに賛成だが、それが7回制とは。
高校野球の試合時間は約2時間。プロの世界でもやろうと思えばできるはず。国際大会もし然り。変える勇気も必要だが、変わらない勇気も必要だ。